その日のまえに

実際の事や想像の中の事や日々の事など何でも書いてます

耳をすませば

 

目を閉じると

 

普段は気づかない

心地良い風の音や

 

聞き流しているはずの

誰かが楽しそうに笑って

話している声も

 

せかせかと急ぐ足音も

 

踏切の少し焦る警告音も

 

鮮明に聞こえる

 

それらの音に耳を澄ませながら

 

閉じたまぶたに入り込む

夕陽の光を感じる

 

しばらくこのままでいたい

 

自らの心の軋みが忘れられる

 

この光に包まれた感覚に

時間さえ忘れてしまいそうになる

 

この感覚に私は溺れていたい