2019-01-04 耳をすませば 目を閉じると 普段は気づかない 心地良い風の音や 聞き流しているはずの 誰かが楽しそうに笑って 話している声も せかせかと急ぐ足音も 踏切の少し焦る警告音も 鮮明に聞こえる それらの音に耳を澄ませながら 閉じたまぶたに入り込む 夕陽の光を感じる しばらくこのままでいたい 自らの心の軋みが忘れられる この光に包まれた感覚に 時間さえ忘れてしまいそうになる この感覚に私は溺れていたい