その日のまえに

実際の事や想像の中の事や日々の事など何でも書いてます

2018-01-01から1年間の記事一覧

下北沢の夜

終わる瞬間は儚くて ‪また次があるってことはもう無くて わかってはいるけど ぽっかりと 胸に穴が空いた感覚と 目に焼き付けた 言葉には表せない情景と一緒に 電車に揺られている Cantabileというアルバムを聴きながら そっと目を閉じて

老人と猫

なぜかバイト先に向かうとき いつも同じ道ばかり選んでしまう (たまには違う道も行ってみよう) そう思ってちょっと遠回りして 向かうことにした 時間は23時前 もう外はすっかり静かで 歩いている人も全然いない そこに 反対側の歩道を とぼとぼと 歩いている…

波打ち際で

白く砕けた波には 「砂浜に染み込む波」と「また海に戻れる波」の二つがあって 濡れて色が濃くなった砂浜には さっきまで海の一部だったのに 海に戻ることができなかった波が どれくらい染み込んでいるのだろう そしてまた海に戻れた波は またいつか波になる…

なんとなくの日常

朝起きてお味噌汁飲んで朝ごはん食べて洗濯物して出かける準備してバイトして帰ってお風呂入ってねる そんな平凡でただ過ぎていく日常も昨日みたいな日があるからあっという間に過ぎていく日々もなんとなくの日常も必死にもがいて悩んで考えて生きていける …

無心と女子力

料理をしている時間は無心で美味しいものを作ることだけに集中していて もし作ったものを食べてくれる人がいたら喜んでくれるかなぁとかもう少し味は濃い方が美味しいかなぁとかそういう事をひたすら考えてて 自分が作ったものを美味しそうに食べてくれたり …

教室の隅の僕

少し肌寒くて、でも空気は澄んでる。こういう日は胸の奥が少しだけギュッとなる。 少しだけ昔話をすると、あの日もちょうど今くらいの季節だった。もう四年前になる。 当時、僕はまだ高校生でその日の授業の中で「2年後の自分」というお題に、まだ先も全然見…